私の考える清潔感について。短いです。
「清潔感」に納得してない人に読ませて怖がらせましょう。
結論から書くと、清潔感を出すために「自分で考えて工夫する」と清潔感は出ません。
清潔感を出すための正解は「『清潔感の出し方』を調べて素直にやってみる」ことです。
これが本当に有効な「清潔感の出し方」です。
つまり清潔感とは…
- 規範に当てはまっていること。ノーマルになること。
- 本来そうであるべき「デフォルトの状態」から逸脱していないこと。
- 他人の求める品質、本来そうであるべきはずの品質に収まり続けること。
だから「自分で考える」は一番ダメです。競技のルールがなんも分かってないことになる。
例えばここに、敬礼がサマになってない、制服の乱れた兵隊がいるとします。我々の多くは軍隊経験ないですが、おそらく「だらしない」「恥ずかしい」「ちゃんと覚えろ」と叱責されそうな気がする、これがまさに清潔感の枠組みなんですね。
敬礼を自分で考える兵隊なんかいませんし、考えてはいけません。この理屈を叩き込みましょう。
それなら具体的には、実際に清潔感を出すには何からやればいいのか。
本当は「Webで調べて言われた通りにする」で終わりなんです。でも、おそらく多くの人はそれをやらない(あるいは、つらくて出来ない)と思います。私もそれがつらくて仕方ないです。
そういう「こだわり」が崩せず、相手の期待から外れることで、「清潔感のなさ」が滲み出ていく。
婚活なんかで悪名高い「清潔感」の実態はこれじゃないかと思うんですよね。なかには本当に不潔な人もいるのかもだけど、みんなが皆んな不潔なわけがないので…
なのでここでは私から親愛なる同類のみなさんに、私が見つけた「清潔感の出し方」を教えます。
いま来ている服を見てください。
よく見て。見ましたか?
どうですか?清潔感ありますか?
つまり、
- 糸屑、髪の毛、ペットの毛はついてない?
- 首元のラインはきれい?
- 線がヘロヘロになってない?
- 形は崩れてない?
- 黄ばんでない?
- 買ったときより色褪せてない?
- 表面に毛玉はない?
- 袖口は汚れてない?
- ボタンは全部ついてる?
- 糸ほつれてない?
- 伸びてるとこない?
- シミついてない?
驚かないで聞いてください。
現代の都市では、そうなっちゃった服はもう「不潔」 に属しているんです。
用途を変えるか、さもなくば捨てているんですよ。服って消耗品なんです、現代では。
そういうシャツを着て歩くと、それだけで「ちゃんとした場面でそんな服を着るはずがない、だらしない」という評価になり、社会の規範から逸脱していきます。「もともとは綺麗な服だったが、使い込まれて汚れた服を着ている」という意味において「清潔」を喪失しています。
これが我々に「清潔感」がない理由です。
なので、我々の清潔感はシャツを捨てることから始まります。どうしてもという理由がないなら、着込んだシャツは捨てましょう。
もちろん、あれこれ物を捨てりゃいいわけではないし、なんでもすぐ捨ててほしいわけでもないです。でも少なくとも我々が「今回だけは相手に合わせて『清潔感』を出したい、なんとか期待に応えたい」と思うなら、そういうシャツはやめておきましょう。「規範を調べて、他人の期待を探り当てる」ことに集中しましょう。他人と生きていくって結局、そういう営みの連続っぽいんですわね。
そんで、なんだかんだの果てに人と巡り会えたら、それは幸いじゃん。
服というゲームもルールさえ分かってしまえば面白いです、たぶん。
わかりましたか?わかったら白いシャツと、黒いパンツと、黒い靴と、黒い鞄を買いなさい。インターネットのどこにでもある、ありきたりのヤツを買いなさい。
そして着て、傷んだらまた買いなさい。清潔あれかし!